2007年4月10日

 昨年の指揮者コンクール(2006年東京国際音楽コンクール・指揮)で入賞した川瀬賢太郎さんという1984年生まれの若者の音楽会を聴いた。3月25日東京文化会館、3月29日兵庫県立芸術文化センター、ともに満員のお客様の前で率直明快な指揮ぶりは盛大な拍手を頂戴した。特に29日の演奏が豊かな音楽を全身で表現したことに感心した。

端正で無駄の無い動きがコンクールでも高く評価されていたのだが、東京の演奏会を経験したことで、実にたくさんの事を新しく身につけた。俗に1回の演奏は何十回の練習に勝るというが、これほどはっきり、その成果を体現できる音楽家は多くない。素晴らしい才能だから指導してやろう、教えてやろうという先生がたや先輩も少なくないと想像されるが、今のまま、余分なことには目もくれず、まっすぐ音楽と向き合って自分の思うように歩いていって欲しいと私は願っている。

川瀬賢太郎さんという名前をたくさんの音楽好きの人たちに知っていただく日が早く来るようにと思う。