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2007年3月23日 |
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冷たい風の中を散歩に出て太陽を背に受けると、その暖かさが体中に広がって、子どもの頃からよく知っている「北風と太陽」を実感する。
ずっと都会で暮してきた私たちが経験した覚えが無いもののひとつは、遠くから風が渡ってくる音、ゆっくり風が近づいてくる音である。 マーラーやバルトークが作曲するときには完全な静寂を望んでいたというが、私の場合は風の音も小鳥の声も虫の羽音も邪魔ではなさそうだし、居間から辺りの木々にいる小鳥たちを眺めていると、いつまでも飽きない。 自然は毎日違う姿を見せるという言葉はひどく大雑把で、実は刻々に異なる顔を見せるものであることを初めて知った。空の色も、木々の梢も、小鳥たちの声も、流れる雲も、次第に融けてゆく雪も、・・・・。 「人間など居なくても動植物は平気で栄えていくだろうが、自然なしには人間は死滅するほか無い」というアメリカの学者の言葉が思い出される。 |