■ 2006.3.15 Wed.
 新幹線で大阪へ。4時からラジオの取材、5時半過ぎからは5月のN響の音楽会のための取材を受ける。

■ 2006.3.16 Thu.
 1時、大阪センチュリー交響楽団の練習。1978年作曲のバレエ「阿修羅」と新しく書き足したプロローグ、エピローグ。懐かしいような、恥ずかしいような・・・・。自作の練習をするのは何より難しい。

■ 2006.3.17 Fri
 大阪センチュリー交響楽団の不思議な事情で1時開始予定の練習が今朝になって3時開始になった。格式の高い一流のオーケストラにこのようなことが起こるのを見たのは、私の短くない音楽生活で初めて。オーケストラは落ち着いて集中した練習をしてくれているが、畑 節子さんを除いて踊り手さんたちが1人も練習に来ないのが少々心配。それにしても、このオーケストラのホルンの首席奏者の素晴らしさを毎回痛感させられる。彼女のおかげでホルン・パートの神経の遣い方、奏法の統一、表情の柔軟さなど、総てが特筆に価すると私は思う。

■ 2006.3.18 Sat
 午後、床屋へ。その後フェスティバルホールで5時から舞台稽古。初めて踊り手たちとその踊りを見ながら、オーケストラも益々充実した響きである。「阿修羅」初演の1978年以来だから28年振りに石田種生さんが来てくれている。素晴らしい踊り手、素晴らしい振付師、素晴らしい教師、鋭い論客。「阿修羅」初演の振り付けが石田種生さんでその時に、本当の共同作業をする喜びを実感したことは忘れがたい。稽古は順調に進んだが、中でもロシアからの客演で主演する男女2人のダンサーが際立っている。畑 節子さんの味わい深い動きも印象的。

■ 2006.3.19 Sun.
 昨夜まで雨模様だったが今日は天気が回復した。公演の開演は5時。前半の演し物二つはテープを使ったもので、「阿修羅」だけがピットにオーケストラが入る。フェスティバルホールのオーケストラピットは1960年の「トスカ」以来、何度もオペラやバレエやミュージカルで使い慣れているはずだったが、久しぶりに入ってみると、何だか思っていたほど広くないし使いやすくも無い。昔の恋人を美化して追憶していたようなものかと思う。「阿修羅」は満員のお客様に楽しんでいただけたようである。オーケストラも、ほとんど文句のつけようも無いほど素晴らしかった。それにしても今回の再演の総てを、その企画から構成、製作、進行、振り付けも稽古も、ご自身の出演も、その上、総ての経済的な責任も一身に背負われた畑 節子さんの情熱と芸術への献身はかけがえの無いものである。この時代にはあまり見ることのできないほど大切なものだと私は思う。兎も角この公演が成功したことを心からお祝いしたい。

■ 2006.3.20 Mon
 お昼の新幹線で帰京。私の仕事や雑用に全部付き合っているから家内は相当に疲れているはず。申し訳ない。

■ 2006.3.21 Tue.
 暖かいような寒いような、まだ何とも定まらないお天気。何やかや、片付け物をしている内に一日が終る。