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■ 2005.12.9 Fri. 蒲田駅前のホールで日本フィルハーモニー交響楽団と「第9」の練習。音楽家たちはみんな真剣に演奏しているのに、どこを向いて、何を目指して演奏するのかを感じられないほどに疲れているのかもしれない。オーケストラというものは日々刻々、状態が変動するから本当に難しい。今日の印象もオーケストラの所為ではなくて私の責任かもしれない。夜は独唱者、合唱団も加わって第4楽章を練習した。イラクの自衛隊派遣延長でまた「適切に対応する」という表現が登場した。2年間で派遣予算650億円、隊員1人当たりの費用は1億円。帰国した兵隊の1人は「我々に課せられているのはサマワに居続けるという政治的任務。イラク住民より米英軍を意識しているように思える。」と語っている。 |
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■ 2005.12.10 Sat. 「第9」のブライトコプフの新版(ペーター・ハウシルト編纂)を入手。何でもかんでも「新版」と宣伝して商売する向きもあるが、そんなことではなくて、最新の研究結果を一応は調べておくのが演奏家の責任というものである。その上で自分の演奏には何をどのように採用するか、その理由は何であるかを決めるべきだと私は考えている。明日は今年初めての「第9」。だからシクシクとおなかが痛い。 |
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■ 2005.12.11 Sun. 12時から1時、池袋・芸術劇場で練習。合唱団、気合は入っているがまだ焦点が定まらない。音楽会の開演は2時半。本当の満員にならなかったのは何とも残念、と思えるほどたくさんのお客様。演奏は合唱団が一番充実していた。コンサートマスターの大河内 弘さんが豊かな経験と素晴らしい音楽を全部示してくれたのも嬉しかった。合唱団はもう来年に向かって出発するはず、更なる前進に期待したい。今日の私自身は作品の偉大さに圧倒されて、立ち竦んでしまった瞬間が何度もあった。恥ずかしい。 |
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■ 2005.12.12 Mon. 今日の東京はとても寒い。午後、家内の眼科の検診で五反田へ。問題なし、とのこと、一安心。国民保護法、共謀罪、国民投票、・・・・、名前だけ聞いても内容がよく判らない法律や規則がどんどん増える。その大部分が私たちの自由や基本的な権利を奪い、憲法改悪を容易にするものだと私は考えている。世間で言う「保守」の政治家の中にも、現在のような独裁・専制政治が続き、言論統制が続くのははなはだ危険だと言っている人たちがある。私たちを取り囲んでいる新聞やテレビの報道がアジアやヨーロッパより圧倒的にアメリカ発のものであるのも気がかりである。私たちはもっと注意深く見ること、聞くこと、考えることをいつも意識していなければならないだろう。 |
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■ 2005.12.13 Tue. 新幹線で名古屋へ。1日前倒しで家内の母の誕生祝。 |
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■ 2005.12.14 Wed. 午後の新幹線で大阪へ。久しぶりに床屋へ行ってさっぱりした。夜はフロイデ合唱団「第9」の練習。充実した響き、丁寧な発音、積極的な表現で頼もしいが、更に磨きをかけ、もっと豊かな表情にしたい。美しい響き、キラッとした瞬間も欲しい。あとは18日のオーケストラとの練習で私がどのように、みんなの潜在的な力を引き出せるかにかかっている。責任重大。最終の新幹線で帰京。帰宅したら日付が変わっていた。 |
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■ 2005.12.15 Thu. 4時からオペラの稽古。少しずつ内容に迫るべく、歌い手たちの自由な表現を妨げないようにテンポなどを考える。東京もずっと寒さが続いている。 |
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