■ 2005.8.3 Wed.
 夕刻、久しぶりに森川宗弘氏にお目にかかって楽しかった。旧友とゆっくり話せるのは、本当に心休まる時間である。

■ 2005.8.4 Thu.
 何とか作曲しなければ、と思い続けながら怠けている。若い時は自分で自分に愛想を尽かしたら作曲に取り掛かれるなどと、理屈にもならない理屈をつけた事もあるが、どうも、ただ怠けているだけらしい。

■ 2005.8.5 Fri.
 12時、中京テレビの取材を受けて「新世界」のたった一発のシンバルについて話す。1時、中川基行さん、野崎明宏さんなどと仙台フィルの具体的な話題について、いろいろ話し合う。夕方、家内と銀座で落ち合って初めてのレストランに行ってみる。総支配人が旧知の人で、お料理もサーヴィスも素晴らしいものだった。

■ 2005.8.6 Sat.
 ヒロシマの日。1945年はもう、あまりに遠くなったが決して忘れるわけにはいかない。

■ 2005.8.7 Sun.
 今日も非常に暑い。

■ 2005.8.8 Mon.
 来年3月19日(日)に大阪・フェスティバルホールで再演予定の旧作、バレエ「阿修羅」に序幕と終幕を書き足さなければならない。何しろ30年近く前の作品だからスコアを読み返しても、どうも舞台が記憶に甦らない。苦しみながらの作曲となったが今夜ともかく、ようやく書き上げた。日常怠け放題のツケを支払わされた感じ。

■ 2005.8.9 Tue.
 午前の新幹線で仙台へ。仙台も結構暑い。4時から「グローバルピース・コンサート」の練習。「マ・メール・ロア」を久しぶりでやったら、ああ、やっぱり名曲だと改めて思う。打楽器の三科さんやチェロの山本さんを初め、皆さん生き生きと、細かく心配りしながら動いているのが嬉しい風景である。気持ちの好い練習だった。

■ 2005.8.10 Wed.
 4時、青年文化センター・コンサートホールで練習。サンポーニャの瀬木貴将さんも、宮城県第三女子高等学校音楽部の合唱の皆さんも元気いっぱい。音楽会は7時開演。私の予想よりずっとたくさんのお客様が来て下さった。「マ・メール・ロア」の語りを担当してくださった東北放送の若いアナウンサー、松尾 武さんが素晴らしかった。文句のつけようが無い。テレビもラジオも酷い日本語が氾濫している中で、こんなにも美しい日本語を話すかたがおられたことに、本当に感動してしまった。ほとんど何の打ち合わせも無しに練習したのに、きっかけもテンポも完璧であった。なるべく近い将来にまたご一緒したいものである。

■ 2005.8.11 Thu.
 午前の新幹線で東京を経由して大阪へ。床屋に行ってから名古屋へ帰る。

■ 2005.8.12 Fri.
 朝8時、古澤先生の定期健診。家内が具合が悪くなった時には、もっときちんとご連絡するようにと注意を受ける。反省。

■ 2005.8.13 Sat.
 古澤先生ご夫妻と3人の美しいお嬢様たち、家内の両親と私たちで総勢9人の賑やかな夕食。若い人たちの大胆な行動振りを聞いて感心するばかり。

■ 2005.8.14 Sun.
 カンカン照りだが家内とお墓参りをする。今年の暑さは特別のように感じる。

■ 2005.8.15 Mon.
 敗戦の日なのに「終戦」と言っていることにどうしても慣れない。違和感が残る。どんな理由があろうと戦争に反対する。殺されたくない、殺したくない。誰も責任を取らない現在の日本を作ったのは、1945年8月15日からの日本、私たち日本人ではないのか。あの戦争の責任を自分たちの手では一度も追及しなかった私たちが現在の酷い世の中を作ってしまったのではないか。

■ 2005.8.16 Tue.
 家内の咳は治まらない。お昼前の新幹線で帰京。Uターンラッシュで駅も電車も満員。ずっと頭痛も続いていた家内が鎮痛剤を飲んだらすっと痛みが消えたという。それはそれで、とても有難いことだが、一面、強すぎる薬ではないかと少々心配にもなる。

■ 2005.8.17 Wed.
 いつの間にか机の上に積み上げられてしまっているものを、少しずつ整理する。いつものように、その途中で面白そうなものを見つけて、つい読み耽ってしまったりするから、仲々はかどらない。

■ 2005.8.18 Thu.
 一柳 慧さんの新作オペラ「愛の白夜」の練習初日。今日は勿論歌い手さん一人ずつの、いわゆる「個人稽古」だが、副指揮の栗田博文さん、関谷弘志さんも参加。ピアノの平川寿乃さんが素晴らしい。公演は来年2月。通常は公演の3ヶ月前に音楽稽古を始めるのが私の習慣だが、こんなに早く稽古を始めなければならないのは今回の製作者がどういうわけか超多忙、或いは外国滞在中で仲々稽古に参加できない歌い手さんたちを選んで出演を依頼したからである。そうしておきながら、こんなに早く稽古を始める必要があるのか、などと言うのだから呆れ果てる。

■ 2005.8.19 Fri.
 2時からオペラの稽古。終了後、栗田さん、関谷さんと細かい打ち合わせ。