■ 2004.2.1 Sun.
 朴 恩聖ご夫妻に送っていただいてキンポ空港から帰国。夕方には我が家に着いた。

■ 2004.2.2 Mon.
 午後、日本フィル事務所で3月の演奏会の演奏箇所の確認。6時、全日空ホテルで仙台市主催「仙台の夕べ」。今年は家内もお招きに与かった。素晴らしい仙台牛のステーキやお寿司などに長い列が出来ていて、匂いを嗅いだだけでため息が出そうだったが私たちは遠慮してすっと帰ってきた。残念。

■ 2004.2.3 Tue.
 1時から実に久しぶりの神奈川フィルの練習。レスピーギ「祭り」と「噴水」。シューベルト「悪魔の別荘」序曲、それに私のヴァイオリンとオーケストラの「悲歌」。神奈川フィルはなかなか元気、チェロとヴィオラが充実したし、コンサートマスターの石田泰尚さんが面白い。

■ 2004.2.4 Wed.
 今日も1時から神奈川フィル。独奏の石井啓一郎さんも来てくれる。初演の時に比べると、遥かに自由に奏いてくれている気がする。神奈川フィルの人たちは何だかみんなとても懐かしそうで、大昔の祖先に出会ったような顔をしている。

■ 2004.2.5 Thu.
 1時、神奈川フィル。レスピーギはようやくこなれてきた。シューベルトも悪くない。このオーケストラもうまくなったなあ、などと無礼な感想を持ってしまう。今日は石井啓一郎夫人啓子さんと金本京化さんが練習をチェックに現れた。お2人ともあまり意見を言わなかったのは何か気になることがあるのか。

■ 2004.2.6 Fri.
 3時15分、横浜みなとみらいホールで練習、とても響きの良いホールだし、オルガンも悪くないが音響全体に何か、ちょっとしたクセのようなものを感じるのは私の耳の間違いか。音楽会は7時開演。「悲歌」の石井啓一郎さんは将に円熟の境地。レスピーギでオーケストラはたくさんの可能性を展開してみせて見事。お客様からブラヴォーを頂く。今夜は森川宗弘さんも聴きに来てくださった。

■ 2004.2.7 Sat.
 10時からN響の練習。ブラームス「2番」「4番」となると指揮者側にきちんとした要求がないと練習が成り立たない。コンサートマスター篠崎史紀さんと二言三言話して練習を始めたが、今日は「お久しぶりです、コンニチハ」のような感じであっさり終った。夜、梅田俊明さんご夫妻と4人で食事、ゆったり楽しい時間を過ごした。

■ 2004.2.8 Sun.
 10時からN響、私の要求をはっきり出す。このオーケストラの能力の高さがひしひしと実感される。スイスの人が長い間音楽監督だったはずだが、このオーケストラは根本にドイツ音楽に適応できる豊かな能力を持っているなと思う。指揮に反応する鋭敏さ、繊細さも比べ物が無い。

■ 2004.2.9 Mon.
 11時、オペラシティーコンサートホールで練習、仙台フィルはたまたま休みなので指揮研究員の松元宏康さんを見学に誘った。韓国で先日も会った二人の若い指揮者がイタリアの指揮コンクールの東京での予選で来日していて計3人の若者たちが練習を見学することになった。音楽会の開演7時。「2番」の終楽章の終わりに私が休止をやや長めにする所が2ヶ所あり、ヴィオラの店村さんに「僕もあそこ飛び出すかも……」などと脅されていたが、そんなことは起こらず、「4番」もオーケストラが見事だった。アンコール、ハンガリー舞曲第4番も歌い、うねって面白かった。今夜も森川宗弘さんが来てくださった。終演後、2人の韓国の指揮者たちと食事しながらお喋り。

■ 2004.2.10 Tue.
 5時半からサントリーホールでごく短いジッツ・プローベ、開演は7時。やはりここは落ち着いて演奏できる。指揮者が代役なのにお客様はいっぱい。昔からのN響ファンのような雰囲気。ブラームスの交響曲を2曲一晩で演奏するのは、勿論楽ではないが、本当に楽しかった。

■ 2004.2.11 Wed.
 4時、小出信也さんご夫妻が来て下さる。飲んだり食べたりしながら、とめども無くお喋り。あんまり面白かったので小出さんにお見せする筈だった中国の笛を出し忘れた。

■ 2004.2.12 Thu.
 1時から高崎の練習所で群馬交響楽団の練習。ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」序曲とピアノ協奏曲「4番」「5番」。独奏は野島 稔さん。野島さんのベートーヴェンは余計なものが一切なくて、しかも音楽が満ち溢れていて、音がきれいで、素晴らしい。オーケストラがそれを邪魔しないようにするのは至難の業である。タイヘンだ。

■ 2004.2.13 Fri.
 1時から浦和・埼玉会館で練習。ホルンは1番2番共に情け無い、酷い。どうしたら良いか。

■ 2004.2.14 Sat.
 1時から埼玉会館で最後の練習、開演4時。野島さん、素晴らしかった。終演後、諸井 誠さんと暫く話す。諸井さんのたくさんのプロダクションの一つである、この「巨匠達の二大ピアノ協奏曲シリーズ」は昨年スタートして10年間の計画だが、前途は必ずしも平坦ではないだろうという話である。どうして私たちのクニはいつでもこうなるのだろうか。

■ 2004.2.15 Sun.
 2時、熊谷会館で練習、開演4時。おそろしく響きの悪いホール。それにしても野島さんは素晴らしい音楽家である。音楽に対する潔癖さを私も見習いたい。

■ 2004.2.16 Mon.
 50日振りに床屋!!!で大阪を往復した。さっぱりした。