■ 2002.12.10 Tue.
 新幹線で大阪へ。7時から六甲道で神戸フロイデ合唱団の「第九」の練習。声の響きも、ドイツ語の発音も、表情も素晴らしい。冷たい風が吹いているし、早めに練習を切り上げる。

■ 2002.12.11 Wed.
 午後、大阪フィルの練習、久しぶりの「レオノーレ第3番」の序曲は作品の重量感が特別である。「第九」は毎年演奏しても毎年新しく、しかもとてつもなく難しいというのが痛切な実感である。7時半からは独唱や合唱も参加して第4楽章後半の練習。

■ 2002.12.12 Thu.
 午後、フェスティバルホールで練習。夕べの大阪フィル会館ではいささか精彩を欠いていた合唱団に少し活気が戻っている。音楽会は7時開演。200人ほどの合唱団の人たちが、この広いフェスティバルホールの客席をほぼ埋め尽くすほど切符を売ってくれたことにも感嘆するが、今夜の合唱は豊かな音楽に溢れ、しかも引き締まった表情の素晴らしい演奏であった。この充実感をそのまま、来年夏の亀井正比古さん指揮、ブラームス「ドイツ・レクイエム」につなげて欲しい。

■ 2002.12.13 Fri.
 お昼過ぎ床屋に寄って、新幹線で名古屋へ。

■ 2002.12.14 Sat.
 朝8時、恒例のホームドクターの診察、心電図の負荷検査も問題なし。夜、家内の母の誕生日を4人で祝う。

■ 2002.12.15 Sun
 新幹線で帰京、インターネットで見つけた神田小川町の帽子屋さんに行ってみる。間口の狭い何気ない小さな店だが、いかにも老舗らしく品揃えが豊富。私の頭は特に大きいから…と言いかけたら主人はおよそ何センチと即座に言い当て、もう一廻りも二廻りも大きいものもあります、と言う。軽くてお洒落な帽子を、つい買ってしまった。こういう店は貴重だなとつくづく思う。人と人とが向き合って言葉を交わすことが、私たちの周囲からどんどん失くなってゆくのは恐ろしいことだ。

■ 2002.12.16 Mon.
 午後から日本フィルと「第九」の練習、序曲は「レオノーレ第1番」である。日本フィルが急にずいぶん若返ったような気がする。ずっしり、とかじんわりという部分が少なくなり、あっさりさっぱりが増えた、などと思っているのは私だけかもしれない。夜、独唱者たちと高齢協合唱団が参加して第4楽章。合唱団は威勢が良すぎておしまいはくたびれてしまった。明日は頑張り過ぎないようにと皆さんにお願いする。

■ 2002.12.17 Tue.
 午後、池袋の東京芸術劇場で練習。オーケストラも気持ちよく積極的に弾いてくれる。7時開演。小雨交じりの天候なのに、ほぼ満席。合唱団も熱気に溢れて、よく戦った。来年がまた楽しみである。

■ 2002.12.18 Wed.
 新幹線で新神戸へ。神戸文化ホールで練習。開演は7時、朝比奈 隆先生没後1年が間近だが、特別に追悼のつもりはなかった。しかし、今夜はオーケストラの表情がたっぷりで、期せずして朝比奈先生に捧げるような思いがした。それに合唱団のなんと素晴らしかったこと!!!40年間、ほとんど毎年「第九」を演奏してきたがこれほどの合唱に出会ったことはない。素晴らしい、の一語に尽きる。豊かな表現のオーケストラ、そしてこの合唱、幸せな一夜であった。

■ 2002.12.19 Thu.
 新幹線で東京へ戻る。

■ 2002.12.20 Fri.
 お昼の新幹線で仙台へ。仙台フィル事務局の中川さんに同行してもらって仙台駐在の韓国総領事をお訪ねする。仙台フィルに客演していただく韓国の音楽家たちのこと、韓国指揮者協会と私の共同作業のこと、1月に見学にやってくる韓国の若い指揮者のことなどをご報告してご支援をお願いする。6時からは毎年仙台フィルの、事務局を含む全員を招いてくださる理事長お心づくしのパーティー。たくさんのお料理と各種のお酒、それに豪華な景品いっぱいのビンゴ・ゲーム、みんなでゆっくり楽しませていただいた。ご都合で理事長のお姿が見えないのが寂しい。

■ 2002.12.21 Sat.
 新幹線で帰京。「はやて」に初めて乗ったが客室内の騒音が目立って少なくなったような感じがした。帰宅して少々部屋の中を片付ける。何しろ、本当に狭い我が家だから、ある部分を片付けようとすると別の場所に物が山積みになってしまう。難しい。

■ 2002.12.22 Sun.
 家内のお供をして新宿へ。まるで特別に難しいパズルのように複雑な経路の電車の切符を買う。移動が多いから、どうしてもこういうことになる。

■ 2002.12.23 Mon.
 夜、ある方のお宅でのホーム・パーティーにお招きいただく。いろいろな職業の、さまざまな世代の人たちと自由に話し合えることの楽しさを味わう。お酒が入っていたせいで少々ピアノも弾く。

■ 2002.12.24 Tue
 家内は年賀状に版画を刷ることに熱中している。

■ 2002.12.25 Wed.
 今日も家内は版画でタイヘン。夜8時過ぎ、親しい友人夫妻が来てくれて、ゆっくり飲みながら夜中までおしゃべり。

■ 2002.12.26 Thu.
 午後、ピアノの調律。相変わらず乾燥しすぎていて狂いが酷く、長い時間がかかっている。調律師さん泣かせだが、これはどうしようもないらしい。

■ 2002.12.27 Fri.
 眼科の診察。

■ 2002.12.28 Sat.
 普段よりほんの少し丁寧な掃除をする。昔の大掃除の記憶は懐かしいが、あのようにはとてもできない。

■ 2002.12.29 Sun.
 新幹線で大阪の床屋、そして名古屋へ。夜、家内の両親と食事に出かける。

■ 2002.12.30 Mon.
 家の中をざっと掃除したあと、家内の実家で掃除を少し手伝う。

■ 2002.12.31 Tue.
 風邪で来られないと言っていた家内の弟一家が両親の家へ来る。男の子ばかり3人と弟夫妻だから大騒動である。夜中、ベルリンの音楽会の中継を見たが、選曲も演奏も酷くてがっかり。腹が立つ。